マスク「値上がり」を叩く前に 苦闘する卸業者、原料費「何十倍」も薄利で輸入…世界中で「奪い合い」が

引用元:J-CASTニュース
マスク「値上がり」を叩く前に 苦闘する卸業者、原料費「何十倍」も薄利で輸入...世界中で「奪い合い」が

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でマスク不足が続き、一部小売店では価格が平時の10倍程度に高騰する例がある。高額転売が規制された中での値上がりに消費者から賛否の声があがったが、中国からマスクを輸入する業者が、仕入れ価格の高騰に四苦八苦している実態が取材で浮かび上がった。

【写真】イズミヤで販売されていた50枚入りマスク

 大手スーパーに不織布マスクを卸した神戸の企業は「仕入れ値が何十倍にもあがっている」とし、「できる限り輸入コストを抑え、価格交渉も強く行い、できる限り薄利で卸しました」と話す。また、東京で貿易商社に勤め、マスクの中国輸入を手掛ける男性(30)は「中国のマスク工場から見積もり提示が届きますが、とても高いです」と仕入れの内情を明かす。

■「できる限り輸入コストを抑え、価格交渉も」

 関西を中心に85店舗を構えるスーパーマーケットチェーン「イズミヤ」の一部店舗では2020年3月下旬、50枚入り不織布マスクの商品を税抜3980円で販売。同社は23日のJ-CASTニュースの取材に、原料費高騰などの影響で仕入れ値が上がってしまうといった背景を明かしていた。ツイッターでも「高すぎじゃない?」という声の一方、現状のマスク不足に鑑みて「妥当な価格だと思う」と理解を示す声もあった。なお、同チェーン以外でも50枚入りマスクを数千円単位で販売している店があるとの書き込みもある。

 実際に同チェーンにこの商品を卸した輸入業者フクセン(神戸市)の担当者は27日、取材にこう明かす。

  「具体的な価格は申し上げられませんが、仕入れ価格はかなり高騰しています。弊社は日本向けにマスクを製造している中国工場から直接輸入していますが、通常時に比べ、不織布を中心とした原料費が何十倍にも上がっています。弊社としてもできる限り輸入コストを抑え、価格交渉も強く行い、できる限り薄利で卸しました。
  
  50枚パック数百円で流通している不織布マスクは、1~2層の薄めのタイプが多いです。弊社が輸入したマスクは不織布を重ねた3層構造で厚みがあります。性能試験ではBFE(細菌濾過率)、PFE(微粒子濾過率)それぞれ99%以上をクリアしています。他社様やネット販売の商品などと比べても、1枚あたりの価格を考えると適正だと認識しております」

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